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​遺伝子シーケンシング受託サービス(ヒトのみ)

弊社では、ナノポアシーケンサーによる次世代シーケンス(NGS)受託サービスをご提供しております。

全血からの DNA の抽出、増幅サイズ最大 15000 塩基までの PCR、NGSで出力された FASTAQ または uBAM 形式のデータのお渡しが標準的な内容となっております。

本サービスでは、オックスフォード・ナノポアテクノロジーズ社製の GridION を採用しシーケンシングをおこないます。

ゲノム上に類似配列が多くマッピングが難しい、といった場合などにナノポアシークエンスは有用なツールとしておすすめできます。

​また、有償で PCR 用プライマーの設計も承ります。

『調べたい遺伝子名』を指定するだけで、当社が DNA の抽出~PCR~シーケンスまで実施してデータをご提供いたします。

※ 数%の体細胞キメラの検出には対応できません。ご了承願います。

☆ 近日開始予定

☆ こんな場合におすすめ

・exon だけでなく intron の配列も知りたい

・遺伝子が長い(exon数が多い)ためサンガー法によるエクソーム解析ではなく NGS を利用したい

・複数の遺伝子項目を含んだパネルではなく、単項目の遺伝子検査を多くの検体についてやりたい​

・患者さんの遺伝子の多型を調べたいけどプライマーの設計をする時間がない

・複数の多型が同一染色体上にあるかどうか判定したい

​・遺伝子の多型が判ればいいからリード数は多くなくてもいい

​・ナノポアシーケンスに興味があるので試してみたい

サービス内容

・全血からの DNA の抽出

・PCR による任意のゲノム領域の増幅 (ご希望の場合、こちらでプライマーを設計)

・ライブラリーの作製

・NGS の実施

​​・FASTQ または uBAM 形式のファイルをお渡し(クラウドサーバーからのダウンロード)​

測定に使用する機器

プラットフォーム:GridION

  • データ量は使用するフローセルによってかわります​。MinION フローセルをご希望の場合、在庫状況によっては3週間ほど入荷にお時間をいただきます。

  • Flongle flow cell  1~2 GB または MinION flow cell  10 GB 以上保証

 (サンガーシーケンス代わりにご利用の場合 Flongle で十分量のデータが得られます。)

ライブラリー調製用試薬:Ligation Sequencing Kit V14 / Native Barcoding Kit 24 V14

  • ​バーコードでラベルすることにより一度に24検体までシーケンシングを行えます。

​サンプル条件

 下記の条件で、全血またはゲノム DNA PCR 用のプライマーが必要です。

・全血1cc:EDTA のみが添加された採血管(CBC 用採血管)を使用してください。

  ※ 白血球数の少ない方の場合、さらに多くの血液が必要となりますので事前にご相談ください。

​・ゲノム DNA:濃度 20ng/μl、1項目につき 10μl 必要、純度 O.D.260/280=1.8~2.0 / O.D.260/230=2.0~2.2​

​  ※ ゲノム DNA が断片化していると PCR がうまくいかない場合があります。

  ※ PCR条件によっても必要量が変わります。

  ※ こちらでプライマーを設計したり、PCR に検討が必要な場合はさらに多くのDNAが必要となります。

・PCR 用プライマー:Forward / Reverse 各10pmol/μl、1~3検体につき 10μl 必要。

  ※ PCR条件も記載してください。PCR に検討が必要な場合はさらに多くのプライマーが必要となります。

​  ※ マルチプレックス PCR 用のプライマーmixの場合、PCR 条件によって必要量が変わるため事前にご相談ください。

価格・納期

価格や納期は検体の種類、検体数、データ量等によって異なりますので、まずは弊社までお問い合わせください。

​お見積もりの際は、下記の事項についてお知らせください。

  1. 検体の種類(全血かDNAか)

  2. 検体数

  3. 測定項目数

  4. ​データ量

費用は以下の基準でプラスされます。ご参考ください。

 全血>DNA (DNAの抽出に掛かる諸経費)

 複数検体に対して1遺伝子>1検体に対して複数遺伝子 (ライブラリー調製に掛かる諸経費)

 MinION flow cell を指定 (flow cell とデータ取得に掛かる諸経費)

サービス内容
測定に使用する機器
サンプル条件
価格・納期
グミベア

実施データの1例:

検体数:4、遺伝子項目数(アンプリコンの数):6、アンプリコンの長さ:5000~15000 塩基

  • DNA 30~40 ng 使用して PCR → 精製後のアンプリコン 100~120ng/μl

  • アンプリコン 400ng をテンプレートにしてライブラリーを調製。検体別にバーコードを付加。

  • ライブラリー濃度 25.8ng/μl → 1.5μl Flongle flow cell にロード

  (アンプリコンの長さによってロードする量が変わります)

  • 約5時間シーケンスラン

​  ※バーコードごとやリード長ごとのリード数がリアルタイムで見られるため、必要に応じて切り上げることもできます。

  • Total データ量:387.5 MB、QC Fail:26.6 MB、QC pass の Fastq file:1検体につき 71~76 MB

  マッピングされた遺伝子ごとのリード数:350~10000​

ライブラリーは 12μl 調製されるため、さらにデータ量が欲しい場合は追加でシーケンスをすることもできます。

​同一ライブラリーを使用したシーケンスでは、ライブラリー調製に掛かる費用はいただきません。

実例
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